柚子湯

猫をこよなく愛する共働き夫婦の日常

若いっていいかな?

雨風寒さ暑さをしのげる家があって、(借家だけど)

好きなものを毎日食べられて、

お風呂に入れて、

自由に本を読んだり映画やユーチューブが見られて、

可愛い猫と暮らしてお世話もできて、

夫としょうもない日々のことを話して。

好きなものを少しづつ買い集めてみたりして。

 

これって貴族の生活じゃないかと思う。

 

仕事があって、少しは世の中を回すために役に立って。

毎日の通勤と、ちょっときつい時期の残業にも耐えらるくらいの体力と健康があって。

暇になると風邪ひいたりするけど、困ったら病院にいけて。

たまに、家族や友達に会えて、プレゼントができたりして。

 

「若い頃に戻りたい、若いっていい」と母はいうが、

私は20歳の頃に戻りたいなんてちっとも思わない。

 

若い頃って、不確定なことが多くて、不安だし、不安定だし、自分がどういう人間なのか付き合い方も分からず。

恋愛も夢中になるけど、上がり下がりがある。

 色んなことに、集中力を発揮して熱中できたのはすごいと思う。

一晩中『ぼくのなつやすみ』をやったり。

 

今の方が、自分が何が好きか嫌いか、何を幸せと感じるか分かっているし、自分のことをうまく扱いながら暮らしている。

少なくとも自立して、自分の生活に責任を持って生きている。

少しだけど、家族や社会の役に立ち、猫のお世話もさせていただいている。

できていないこと、理想とされていることを挙げればキリがないけど。

 

若いっていいわねって言った母に、私は若い頃に戻りたいと思わないと言ったら、

「今幸せなんだね」と言われた。