柚子湯

猫をこよなく愛する共働き夫婦の日常

猫の咳

ひと段落したので書く。

今月初め、猫の咳で大騒ぎだった。

今は完全に回復。

 

ある明け方、猫が急に咳き込み出した。

たんの絡まったような咳で、なんどかの咳で痰はでたようだったが、胸騒ぎがして、朝一で病院へ連れて行った。

 

実はこれまでも咳をすることは年に数回あり、すぐ収まっていた。

ひどかったのは、昨年の3月ごろ。

ものすごく長い咳で、息が止まるんじゃないかというくらいで、慌てて病院へ行ったことがある。

 

その時はなんとかレントゲンを撮り、肺や気管に異常はなく、他の検査は難しそうなのでということで、注射を打ってもらった。

その日と翌日くらいで収まった。

 

そもそも猫の咳って特殊で、人間と全然違うので、最初は咳だと分からなかった。

一般的には、嗚咽しているに近い。

猫は吐く前にゲコゲコいうが、それとは音も仕草も違う。

咳は、体を低くして、顔を突き出すようにして、ゼコーゼコーという。

吐く時と違って何もでず、しばらくすると収まって、収まるとケロッと何事もなかったかのように元気になる。

 

よく、毛玉が詰まってるんじゃない?と言われるが、毛玉は飲み込んでしまうので、お腹に詰まって吐くことはたまにあるが、咳で出たことは、うちの猫はない。

咳でコロッと毛玉が出る猫もいるのだろうか?

 

人は風邪とか喉がイガイガして咳をすることはよくあるが、猫は基本的には咳をしない。

ただでさえ心配な咳だが、痰が絡まるのは重病の可能性があるそうだ。

 

さて。慌てて病院に行ったが、咳以外は元気。

糖尿病のモニターもあるから、血液検査をしましょうということで、なんとか採血する。

大活躍、ダブルファスナー!(両側にファスナーをつけた洗濯ネット)

散々騒ぐくせに、採血されている時だけは静か。えらい。

待合室で血液検査の結果を待ってる間、咳をしてて、洗濯ネットに入ったままだと体勢が苦しそうなので、籠の中で少し開けてやる。

咳が収まったとたん、ピョコ、と籠の隙間から顔を出して興味津々に病院を見渡すにゃにお。

外で見るとまんまるの目をして、ますます可愛い。

でも、歩き回ると困るので、ギュッと籠にいれ、結果をききにいく。

白血球、その他異常なく、糖尿病のコントロールも良い。

 

薬飲めますか?ときかれ、無理だと思ったけど、心配なので気管支拡張剤と抗生剤をもらってかえる。

何か美味しいものに入れて‥と言われたけど、食べるものが少ないし、カリカリ以外はすぐ吐くしなぁ‥

吐くと、低血糖の恐れもあるから二重にこまる。

 

薬の飲ませ方の話はまた別の記事に。

 

しかし、病院に行った晩、猫の様子がおかしい。

呼吸が荒く、浅い。

これは夜中のうちに悪化すると命に関わるかもしれないと、慌てて、病院の受付時間を過ぎてたけど電話してみる。

夜間の当直の先生が出て、レントゲンを撮った方が良いけど‥とためらっているので、以前撮ったと伝えると、ネットに入れてくるように指示。

かわいそうなにゃにおは、また病院へ‥。

 

着くと2回目なので怒りまくっていて、私も慌てていて、ネットごと診察台に落としてしまった。

抑えようとすると、ダブルファスナー洗濯ネットは洗濯中で、大きめネットだったので、怒りのパンチが私の手にヒットし、爪が刺さって取れなくなるという一幕も。

幸い、縫うような怪我にはならず。

 

興奮して口呼吸していて、なるほど呼吸がおかしいですね、と言われる。

なんとかレントゲンを撮ってもらったが、所定のポーズがとれず、脚が重なっているような状態。

当直の先生は「呼吸を吸って止めた状態でないので、正確にはわからない」という。

いかにもうちの猫が暴れるから、というニュアンスで言われたが、おとなしい猫だって、レントゲンのために吸って呼吸を止めるなんてことはないでしょう?

レントゲンの結果は明らかに、真っ白ではないという程度。

 

この子は性格的に、検査や治療がしにくい。

例え肺炎と分かっても、入院して点滴をするということが性格的にできない。

咳の理由は色々あるが、例えば喘息だったとしても糖尿病なのでステロイド治療ができない。

とにかく、性格的にできることがないということを何度も言われた。

あとで同行した夫に聞いたら、性格的にだめということを3、4回言っていたらしい。

 

そうはいいながら、飲み薬と別の抗生剤と、インターフェロンを注射してもらった。

 

もうこれで治らなかったら、性格的に助からないのが運命ってことだ。

カルテには性格的に検査、入院、治療は困難と書いてあるに違いない。

 

そういう性格だからしょうがないね、と、2時間おきくらいに咳をする猫をなでながら、夜が明けていった。

翌日帰ってくる時が本当に恐怖で、どうにかなっていたらどうしようと思ったが、スタスタやってきて「ごはん!」とニャーニャー催促してきて、あれ、こいつ元気?と思う。

その後、飲み薬だけはなんとか飲ませ、少しづつ日を追うごとに咳の回数が減ってきた。

吐いた後に咳き込むという症状が最後に残ったが、それもなくなり、治った!といえるようになった。

結局なんだったのだろう?

一時は性格的に助からないかもしれないと思ったが、元気になって本当によかった。

今度はあったかくして、咳が出ないようにするにゃ!