柚子湯

猫をこよなく愛する共働き夫婦の日常

糖尿病の猫回復期に役立つグッズ(食事編)

 飼い猫が糖尿病で2度目のケトアシドーシスになり、毎日朝晩の通院で回復してきた時に、家庭で役立ったものを紹介します。

 

まず、糖尿病でケトンが出ている猫は、インスリンを打って血糖値を下げなければいけません。

ケトンが出ている間は食欲がないので食べませんが、食べないと血糖値が下がり過ぎで低血糖になります。

低血糖になると、最悪昏睡状態に陥り、そのまま…ということも。

とにかく何か食べて、吸収できない糖分をインスリンを打って身体に入れて回復させることが必要なのです。

 

 高栄養ジェルを塗る

何も食べない猫のために先生が出してくれたのは、高栄養ジェルでした。

麦っぽい甘い匂いがして、けっこうベタベタしています。

これを、口や鼻の下に塗ってなめさせます。

 

真面目なオットがせっせと塗りすぎて、チューブやオットを見ただけで鼻にシワを寄せていやそうな顔をするようになってしまい、ジェル作戦は諦めました。

点滴以外の栄養が初めて取れたので、ありがたい存在ではありました。

 

シリンジで強制給餌

色々な闘病ブログを見ていると、自力で食べない猫に強制給餌をして命を繋いだという話がいくつかありました。

強制給餌というと、怖い感じがしますが、食欲のない猫の口にご飯をいれてあげると意外嫌がらずに飲み込んでくれることがあります。 

 

私は高カロリー高栄養の退院サポートをシリンジに入れて、飲ませました。

 シリンジというのは針のない注射器のようなもので、100円均一でもトラベルコーナーに化粧品の詰め替え用として売っています。

あまり小さくても何度も詰めるのが手間がかかり、大きいと片手で押せないので、ペットショップの小鳥用として売っているものが一番使いやすかったのでおすすめです。

 なぜ片手で押すかというと、猫を膝の間に挟んで、片手で口の横をめくり、シリンジの先を当てて、ゆっくり餌を出します。

そうすると、クチャクチャしながら飲み込んでくれました。

嫌がったら無理にせず、終了です。食べることが嫌になると困るので。

本当に具合の悪いときは口に水を垂らしただけでえずいたので、ある程度回復してからのサポートです。

この方法ではたくさんは食べさせられませんが、これのおかげで命がつながったと思っています。

病院では鼻から栄養チューブを入れたり、胃ろう手術もできると言われましたが、鎮静や麻酔をかけたり、その後の活動を考えると自力で食べられるようにしたいと思いました。

 

そうやっているうちに、徐々に食べ物の匂いを嗅ぐようになり、食べれるものがないか色々試した所、焼きカツオだけ、食べるようになりました。

一体なぜ焼きカツオはいいのか、よくわかりませんが、ひとつでも、おやつでも食べるものがあるってことが本当に嬉しくて、焼きカツオありがとうの気持ちでいっぱいでした。

手の上から食べるようになり、自力で食べるようになりました。

結局2週間、ほぼ食べずに点滴だけで生きていたことになります。