柚子湯

猫をこよなく愛する共働き夫婦の日常

低血糖との戦い

毎日の通院で体調がよくなってきたにゃにお。
とはいえまだケトンが高いので、とにかく下げて食欲を出させるために、短時間作用のインスリンを夜中に家でも打つことになりました。
 
その夜、久しぶりに布団で寄り添って寝ていると、猫の様子が少し違っていました。
ぼーっと、フラフラと天井を見て、吸い込まれるように眠ってしまいました。
すでに病院の電話は繋がらない時間で、計算上短時間インスリンの作用は切れている時間でした。
ケトンを下げないとまたケトアシドーシスを繰り返してしまいます。
高カロリージェルをできるだけなめさせ、インスリンの注射をし、抱きかかえて眠りにつきました。
 
明け方、ただならぬ気配を感じて飛び起きると、にゃにおは布団の上に倒れて手足をビクビク震えさせていました。
毛は尻尾の先まで逆立ち、目は黒々と瞳孔が開き、時々うなり、失禁もしています。
低血糖の発作だ!
高カロリーのジェルを口に入れましたが、舐めるどころではないようです。
オットを起こし、飛び起きたオットはただならぬ様子を見て、ガムシロップを口に流し込みました。
口に激甘ガムシロップが流れ込んで、猫はぎゃ!となり、いよいよ口呼吸で痙攣をはじめました。
私が猫をさすり、抱きかかえ、呼びかけ、オットは夜間救急の動物病院を探して電話をして状況を伝えました。
 
症状は低血糖でした。
電話をしているうちに、糖が効いてきたのか、少しづつおさまりました。
一度おさまれば、翌朝の通院時にかかりつけの病院で伝えれば良いということで、電話を終えました。
普段お世話になっていない遠方の病院だったのですが、夜中に具合の悪くなった動物のために開けておられるそうです。
夜中に電話に付き合ってもらって、料金を払うこともできず、申し訳ないやら。
この病院と先生には感謝しかありません。
 
発作時にシロップを口に流し込んではいけないようです。
ほおや歯ぐきに塗る程度が正解でした。
完全に動転していました。
 
発作時当初の様子(閲覧ご注意ください)
翌日病院で見せようと撮影していましたが、だんだんそれどころではなくなり、途中まで。
 
発作から1時間半、低血糖発作から復活したものの、ジェルを塗られてベタベタになり、超不機嫌なにゃにお。

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ジェルが大嫌いになり、見るだけで鼻にシワを寄せるようになってしまいました。
 
翌朝起きると、昨日の騒ぎが嘘のように、気分がよくなったようで、顔についたジェルもきれいに舐めとったにゃにおの姿がありました。
この日から毛づくろいが復活したのです。

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翌朝、見違えるように綺麗に元気そうになりました。
 
その後、通院でインスリンを打つたびに、大きな発作ではないものの、フラフラとした様子は続きました。
 
低血糖になった理由は、なかなか食事を取らなかったためです。
そのため、退院サポートをシリンジで与えていました。
体調が回復してきたためか、吐いたりせずに、口に入れれば飲み込んでくれました。
 
 
そしてケトンが消えていくにつれて、食べ物の匂いを嗅ぐようになり、手から少しづつ食べるようになり、自分で食べられるようになりました。
 
元気もすっかりもどり、点滴や採血ができなくなってきたので、あとはおうちでモニターしながらインスリン投与ということになりました。
 
たまたま、回復することができましたが、実は糖尿病で一番危険なのは低血糖です。
糖尿病自体はじわじわと、悪化して、ケトアシドーシスになると衰弱してしまい危険なのですが、治療の時間的な余地があります。
低血糖は病院に行く前にすぐに死に至る可能性があるのです。
 
通院お役立ちグッズと、その後の経過はまた次の記事で。