ワンシチュエーション縛りで映画をみよう
どんどんシーンが移動したり、たくさんの人が出てくる群像劇とか、アクションとか、たいていの映画が売りにするポイントが苦手なんですよ。
「キサラギ」を見たときに、これだと思った。
基本的にひとつの場所で会話でストーリーが進行していく話が好きなんだと。
そしたら、ワンシチュエーションていう言葉があることが分かりまして。
「フォーン・ブース」現代では絶滅寸前の電話ボックスがずーっと舞台の映画とか。
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「リミット」墓に生き埋めになった映画とか。
そんなんを見てました。
最近、アマゾンプライムで三谷幸喜がワンカット、ワンシチュエーションのドラマを撮っていたと知り、2つ連続して見た。
ひとつは、中井貴一と鈴木京香のほぼ2人芝居で、「short cut」というタイトルどおり、山道を近道するつもりで歩いているうちに、知らなかった部分が色々見えてきて、夫婦の関係に変化が‥という内容。
ずーっと山道歩きながら、休みなく芝居をするからメチャクチャ大変!
でもそんな風に思ってみなくても、二人のキャラクターに引き込まれて、あっという間に見てしまう。
もうひとつは、「大空港2013」。竹内結子がさびれた松本空港のグランドスタッフで、東京への便を待つある訳あり家族に関わりながら、それぞれの謎がだんだん解明されていくという話。
こちらは関わるは人が多く、達者な役者さんばかりなので息つく暇ひまもなく、色々なことが起こっててんやわんやになる。
そんな中で振り回されているようで、操っている竹内結子が秀逸。
どちらも、最後は悪い人がいなくて、ほっこりする。
作品としては大空港の方がオススメだけど、鈴木京香にはナイスアクト賞を差し上げたい!
まさに体当たりの演技って感じ。
空港内、森の中という範囲内でうろうろするけど、まあ登場人物が限られて、会話で進行するという点でワンシチュエーションかな?
かもめ食堂とかも、その要素ある。
映画の見方、ジャンルとか、監督とか役者とか色々あるけどワンシチュエーションという隠れ好みがあるかも、しれません。